1週間を振り返って~その164~

こんばんは。
石﨑遊太です。

とある知人から、お子さんが内定先の選択で悩んでいて…とご相談があり、自分なりにアドバイスする機会をいただきました。

人に偉そうに助言できる立場ではないのですが、民間企業でがむしゃらに働いた約7年間を振り返りながら、自分のありのままの気持ちを伝えました。

進路の選択の葛藤については、3年以上前にコチラの記事で書き綴っていますので、もしよろしければ…

もしあのまま政治家にならずに働き続けていたら、今頃どんな状況だったんだろうなと、少し物思いにふけてしまいました。

でも、間違いないのは当時の進路選択も、会社を辞めた決断も、今こうして政治家として仕事をしていることも、その時点におけるベストな選択であったと胸を張れることです。

大学のとある授業(意思決定論)において、『優柔不断は性格の問題ではなく、能力の問題である』と開口一番に言われてドキッとしたことは、今でも鮮明に覚えています。

結果(いわゆる後知恵)だけをもとに判断を評価するのではなく、判断を迫られているその時々で最善の選択がとれていたかどうかというルール設定が良い意思決定のために必要である。

そう教わった時は目から鱗で、今でも大切にしている考え方です。

今回相談してくれた方にも、そんな意思決定をしてもらえたら嬉しく思います。

そんなこんなで、振り返りに入ります。

目次(クリックで飛べます)

月曜日

朝イチで登庁。

議会の予備日で招集はありませんでしたが、職員との意見交換や個人的な調べ物で夕方ごろまで仕事をしていました。

最近夜に寝落ちしてしまうことが多いので、戒めも含めてあえてベイサイドシェアのコワーキングスペースで作業。

学生時代もそうでしたが、自分の意思の弱さを自覚しているので、環境で強制的に頑張れるような仕組みを作るのが好きです。

火曜日

令和8年第2回定例会最終日。

早朝から妻とこどものために作った卵焼きが綺麗に作れて、幸先のいいスタートが切れました(笑)

定例会の最終日は、それまで各常任委員会で議論されたものを中心に、議会に付託された議案のすべてが議決(議員が賛否を表明)されます。
(副市長人事は先議として、定例会初日の本会議にて同意済み)

私はすべての議案に賛成しました。

※議案一覧と議決結果はコチラ

一部の議案で神田議長自身が同意の対象となるものがあったため、一時的に議長に代わって議事を進行させていただく場面もありました。

加えて、議案ではないのですが市が行った市営下宮田住宅跡地の原状回復工事を巡って事故繰越しという処理が行われ、この日に報告がありました。

事故繰越しとは、年度内に支出負担行為を行った事業について、“避けがたい事故”により年度内に支出を終えることができない場合に、翌年度へ繰り越す制度です。

この事業については私も4月から状況がおかしい(工事が終わっていない)と思っており、職員にもかねてから確認を重ねていましたが、本定例会で下田議員が一般質問で触れ、報告に対する質疑も行いました。

細かい話ながら議員として、4月時点で行政の手続き論として確認しなければならない点がいくつもあると思っていましたが、下田議員の質問・質疑もあったためか、思った以上に本件に関する反響があって驚いたのも正直なところです。

神奈川新聞の記事を転載したYahoo!ニュース記事のコメント欄でさまざまな意見が交わされており、もともとの記事の内容も含めてちょっと焦点がぼやけているなと感じる部分もあったので、ここであらためて私なりに整理しておこうと思います。

まず、今回明らかになった答弁の内容も含めて、概要を時系列でざっくりまとめます。

市営下宮田住宅跡地について
  • 【前提】本件土地は、『(仮称)三浦しみんひろば整備事業用地』としての活用が模索されてきたが、令和7年第3回定例会の一般質問にて、畑として原状回復して返還する方向性が示されていた。
  • 令和7年第4回定例会(12月)における補正予算で、本件土地を地権者へ返還するための原状回復工事が計上された。
  • 当初、令和8年2月3日から令和8年3月31日までの工事期間で委託契約が結ばれていたが、3月時点で工事設計として想定されていなかった大小の石が土中から出てきたことが事業者から報告。
  • 市は契約変更により追加工事を行うことを決め、工事期間を4月30日まで延長。(地権者との交渉で、4月の土地の賃借料はかからないこととなった)
  • 追加工事は委託業者への委託だけでは完遂できず、市職員が業務命令として石拾いに従事することとなった。
  • この石拾い業務に従事した職員総数は11人であり、作業期間は17日に及んだ。
  • この追加工事をもって、地権者への返還が完了。

個人的に感じる一連の流れに関する疑義は、大きく分けて2つのポイントがあります。

1つ目が、“そもそも事故繰越しとしての要件を満たしていたのか”
すなわち、今回の追加工事は本当に予見不能な“避け難い事故”であったのか

2つ目が、“追加工事において職員が作業をしたことに妥当性はあったのか”

ということです。

順に整理していきます。

今回の追加工事は本当に予見不能な“避け難い事故”であったのか

報道では職員による石拾いに注目が集まりましたが、私がより本質的だと感じているのは、事故繰越しの要件そのものです。

市営下宮田住宅は、もともと畑だった土地を市が賃借し、1964年度から建設されたものです。

すなわち、地権者へ返還するにあたっては60年以上前の状況を踏まえて原状回復作業を行わなければなりません。

また、令和6年3月に完了した市営住宅の解体工事は、畑として原状回復して返還するという前提で設計されたものではありません。
(上述の通り当時は「(仮称)三浦しみんひろば整備方針」に基づき利活用を検討していた状況であったため)

そして、今回の答弁で市はもともとの原状回復工事に際して、過去の工事資料に基づいた机上での試算のみで、実際に現地調査を行わずに工事設計を行っていたことが明らかになりました。

この部分に関しては「事前に現地調査を行うためには敷地面積全体の調査が必要になり、その期間と費用が大幅にかかることが想定されたため調査を行わなかった。」旨の答弁がありましたが、例えば一部地点での試掘調査やサンプリング調査など、コストを抑えながらリスクを把握する選択肢はあったはずです。

なぜ敷地面積全体の調査を行うことのみが前提となっているのか、全く整合性がとれていません。

一般論として、事故繰越しの際に想定される工事の完遂を困難にさせるような自然災害や遺跡の発見、発注事業者の予期できない倒産といった、誰がどう見ても“避け難い事故であった”という根拠が、今回の原状回復工事には欠落しているように思います。

この疑義は、今回の定例会での市側の答弁ではまったく解消されませんでした。

神奈川新聞の記事で、この観点について触れられなかったのは残念に思います。

追加工事において職員が石拾い作業をしたことに妥当性はあったのか

新聞記事で取り上げられた疑義はこちらですね。

前提として、市の職員が自前で(直営で)工事を行うことは往々にしてあり得る話です。

道路の細かな修繕や簡易な維持管理作業など、委託設計をするまでもない簡素な工事は日々行われているものです。

しかし、今回の石拾い業務は直感的に、あまりに多くの人員と時間がかけられていると違和感を覚えていました。

この部分について、出口市長は答弁で「委託した場合と比較して、コストが安いから直営で行った」旨の答弁を行いました。

でも、その比較資料はまだ確認できていません。

今回の直営部分の作業でかかった人件費が2,087,946円と算出した旨の答弁はありましたが、仮に委託した場合の価格資料が出てこないのです。

※そもそも「委託と比較して安価→直営」というロジックにも突っ込みどころがあるのですが、その議論を展開すると本題からズレるので割愛します…

さらに、個人的に問題だと感じたのは、この直営の作業が、追加工事として業者に委託契約(大きな砕石物の除去)をしている工事期間・工事場所で同時並行に行われていたという事実です。

市は当然ながら、委託した事業について適切に執行されたのかをチェックする義務があります。

しかし、今回のように同時並行で作業を行ってしまえば、両者の履行義務の範囲や責任は曖昧になります。

仮に直営での石拾いを行うにしても、委託事業者との作業とは切り分けて(別日で)行うのが適切であるはずです。

当然、職員にとっての安全管理の問題も出てきます。
(ここは十分に気を付けた旨の答弁もあったように思いますが、本当に安全を優先するなら別日で作業すればいいのです)

ただ、今回の作業の内容上、同時並行で行うことのメリットがあったであろうこともよくわかっているつもりです。

でも、いずれにせよ一連の流れがイレギュラーな業務命令であったことは間違いないと思うのです。

こうしたコスト以外の観点にも、目が向けられる必要があります。

長くなってしまいましたが結局のところ…

繰り返しになりますが、①については全くといっていいほど疑義が解消されていません。

しかし、私も色々と考えたのですが、工事も完了してしまっている以上、議会としてここの適正性が問えるのは令和8年度の決算審査特別委員会、すなわち来年度の9月になってしまうのです。

事故繰越しが使われた場合に議会が関与できるのはかなり限定的かつ先の話になってしまうことを、私としても今回の件を通じて大変勉強になりました。

②については、市側も色々な論理があることは理解しましたが、納得感は薄いと思っています。

そもそも、こうした疑義に対して、市側はひたすらに適切だった、問題がなかった旨の答弁を繰り返しました。

私はこの姿勢自体に違和感を覚えているのかもしれません。

今回の工事は、かなりスケジュールがタイトなものであり、少なからずイレギュラーな対応が求められる中で、なんとか作業をやり切った、というのが実態に近いのではないかと思うのです。
(そもそも返還を令和7年9月に決定しておきながら、なぜこんなタイトなスケジュールになってしまったのかも根本的な問題の一つですが)

現場で対応にあたった職員の努力そのものを否定するつもりはありません。

だからこそ、それをあたかも全く問題がなかった、いつもどおりの運用だったと言わんばかりの姿勢で答弁を取り繕うばかりに、色々とおかしな点が出てきてしまっているように思います。

この問題が浮上して私が色々と調べている(すなわち現場職員が必死に作業に当たっている)最中に、出口市長が自らのビラで「年間約600万円のコスト削減」のみを謳っていることに、強い違和感を覚えたのも事実です。
(この点については、市長から一定の釈明がありました)

長くなってしまいましたが、私の本件に関する所見を一気に書き綴ってみました。

いつも以上に長文乱文となったこと、お許しください。

でも、この前提を踏まえた上で下田議員の一般質問報告質疑を聞くと、状況が少し整理されるかもしれません。

その一助となれば幸いです。

議会閉会後も、議員や職員との打ち合わせが続き、夕方ごろ退庁。

私もまだまだ勉強不足な部分がたくさんあると再認識した定例会となりました。

水曜日

議会は終わりましたが、いつも通り駅立ちからスタート。

娘の幼稚園の保護者面談もあり、駅立ちの後は久々に終日家族で過ごす時間とさせていただきました。

木曜日

午前中は、市内事業の現場視察や市民の方との意見交換へ。

午後は、内勤作業をしつつ隙間時間に足裏のイボの治療へ…(過去記事参照

液体窒素をジューっと押し付けられているときはもちろん痛いのですが、治療後もズキズキ痛みが続くのがなかなか辛いです。

会計待ちをしている時も、体をゆすっていないと耐えられないくらいの痛みです…

この記事を書いている、3日経った今でも、普通に歩くことができません。

いつになったら治ることやら…トホホ

金曜日

ワールドカップを観たい気持ちをグッと堪え、終日ケースワーカー勤務へ。

実習を終えて、逆に業務全体を俯瞰して見られるようになった気がします。

土曜日

この日も終日ケースワーカー勤務。

台風の影響も心配していましたが、市内の一部の地域では土砂崩れや倒木などの被害が報告されました。

日曜日

早朝と夜の作業時間以外は、終日家族で過ごす時間とさせていただきました。

寝る前にこの記事を書いています。

今週のシェアオフィスTIME

議会も一段落しましたので、久々の実施となります!

「次はいつやるの?」と複数の方からお問い合わせいただいていることもあり、ありがたい話なのですがかなり混み合うかもしれません。

運用上、どうしても予約の方を優先することとなってしまいますので、来ていただける方は事前のご連絡をいただけるとありがたいです。

もちろん、個別のアポイントもお気軽にご連絡くださいね。

1週間お疲れ様でした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

石﨑遊太

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