こんばんは。いしざき遊太です。
前回の投稿の最後に大学のことに触れたので、勢いでそのまま書いてしまおうと思います。
※最初に申し上げておくと蛇足だらけの内容かつ本題にたどり着かなかったので、お時間に余裕のない方は読むのをお控えください…
さて、一年間の浪人を経て入学したのは、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)の総合政策学部でした。
よくスーパー(S)ファミ(F)コン(C)と揶揄されることで有名なキャンパスですが、実は試験本番の3か月ほど前までその存在を知りませんでした。
親に経済的な負担をかけたくない気持ちで現役の時から国公立大学しか選択肢になかったので、私立大学の情報には疎かったんです。
今でも鮮明に覚えています。
肌寒くなってきた秋の終わりの頃、浪人仲間が受けたいと言いだした『SFC』という謎めいた大学(実際にはキャンパスの名称)。
彼曰く
「天才と奇人と変人が集まるカオスなキャンパス」
とのこと。
え?
試験が英語と小論文だけ??
数学と小論文だけでも受験可能??
なんだそれ…
そんな感じでちょっと興味を持ち始めたんです。
調べてみるとかなり特徴的で、
既存の学問分野にとらわれず、様々な分野を
横断した学びで多様化した現代社会の問題解決を図る
というコンセプトや、
1年生から研究会(いわゆるゼミ)に所属可能
という柔軟性や、
プログラミングが必修
という先端性や、
大学に泊まり込んで勉学に励むことができる
という変態性、などなど。
よくわからないけど尖っていてかっこいい…
どんどん魅力的に感じるようになってしまったんですよね。
そもそも政治を学びたいとはいえ
学問としてのお堅い「政治学」を学びたいわけではないし、本当に今の志望大学で教育政策を学ぶことができるのか疑問でした。
伸び悩む学力の逃げ道を無意識的に探してか、そんなモヤモヤが頭をよぎり始めた時期でもあったのかもしれません。
ただし、試験までもう3か月を切っていました。
今から本命である国立大学のための勉強の時間を削るわけにもいかず…
英語は苦手ではないし、小論文はなんとなくいけそう(根拠ゼロ)だから、とりあえず記念受験として受けさせてもらおう!
そう決意しました。
ネックだったのは私立大学の受験料。
1学部で35,000円くらいだったと思います。
高いですよね…
SFCの魅力を伝えて頭を下げたらすんなり受験を認めてくれた両親には、感謝しかありません。
いずれにせよ、これだけ勉強して国立大学にいけなかったら別の道にいこうと割り切っていたので、滑り止めという概念がありませんでした。
そして国立大学より先に迎えたSFCの試験当日。
英語はまぁなんとかできた…
問題は全然対策できていない小論文だ…
当時(2011年)の実際の問題、見た瞬間驚きました。
著作権の兼ね合いでここには掲載不可なのですが、一部を概要だけまとめると
あなたが日本をデザインするとして、
・どんな日本が良い日本だと考えるか
・その根拠となる価値観は何か
・その実現のためのプロセス
の3点を800字で論ぜよというようなものでした。
※補足資料もあり
前述のとおり小論文対策はほとんどできていない状態でしたが、とにかく書きたいことはたくさん
あるわけです。
前の投稿で述べたような教育格差の問題と、その解決のためのアイディアを書きなぐりました。
…結果、合格してました。
今考えれば本当に運が良かっただけだと思います。
ただ、合格したという事実よりも、
自分の思いをSFCの教授陣が受け入れてくれたような
気がして、そこが本当に嬉しかったんですよね。
面接で直接話せるような推薦入試ならともかく、
ペーパーでのやりとりしかない一般入試でこんな風に
感じられる大学って、なかなかないと思います。
そしてその後、本命の国立大学の合否は…
不合格でした(泣)
完全に実力不足でした。
1年間勉強だけさせてもらってこの結果ですから、
もう何も言い訳ができません。
でも実はこの発表の前から、かなりSFCに心が傾いていました。
問題は学費です。
私立大学(文系)の学費は国立大学の約2倍…
父にSFCで何がしたいのかを必死にプレゼンして、必要な学費の約半分を奨学金でカバーすることを条件に、入学の許しをもらったのでした。
ここから、自分の価値観を大きく変える大学生活が始まります。
…
大学での学びの話をしようと思っていたのに、入学までの話に重点を置きすぎてしまいました…
すみません。
冒頭に注意書きを入れておきます。
本題はまた別の投稿でお書きしようと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。
今日から仕事はじめだった方、お疲れさまでした。
石﨑遊太
【政治を志した経緯としてのまとめ追記】
次の記事は浅野先生との再会になります!