【解説】三浦市の一時預かり事業

こんにちは。
石﨑遊太です。

乳幼児の子育てに奮闘しているママさんやパパさんに朗報です!
7月1日から、三浦市に新しい一時預かり事業所「あすカル」が開設されます。

利用者登録会に行ってきました


概要は以下のとおりです。(市のHPより文言引用)

  • 場所: コスモ三浦海岸 1階(三浦市南下浦町上宮田1387-2)
  • 対象: 保育所等に在籍していない生後6カ月から満3歳に達した最初の3月31日までの乳幼児
    (※保育所等に在籍している場合でも、保育所等が休業日の際には利用可能)
  • 休業日: 月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌営業日)、年末年始
    土日祝も開所します。
  • 時間: 9時~17時
  • 利用定員: 最大10名(利用児童の年齢等により異なります)
  • 利用料金: 1時間600円
    ※保育所等に申請中の方で、一定期間の継続的な利用を希望される場合については、別途お問い合わせください。
  • その他:
    ・食事の提供は行いません(必要な場合はミルク・お弁当をご持参ください)
    ・利用申請は、利用登録後に予約システムを通じて行っていただきます。詳細は、利用登録時にご案内します。

私も子育ての当事者として、当選以来ずっと一時預かりの拡充を訴えてきたこともあり、今回の実現には感慨深いものがあります。
もちろん、私の要望によって生まれた事業だとは思っていませんが、いずれにせよ、限られた財政の中で知恵を絞り、市民のニーズ対応に動いてくださった行政職員の皆さんには心から感謝申し上げます。

私の根本的な問題意識として、共働き世帯に三浦へ移住していただくには、「保育の受け皿」――特に3歳未満児向けの保育機能の拡充が必要だという思いがありました。

三浦は、住環境という点では本当に素晴らしい地域です。
しかし、お父さんお母さんが安心してフルタイムで働ける環境がなければ、子育て世帯が移住を決断するのは難しい。
これが私の一貫した持論です。

待機児童が定義上ゼロであったとしても、実質的に入所できていない保留児童は一定数います。
(特にアクセスのよい保育園に希望が集中するという、偏在による影響が大きい)

一時預かり事業の充実(というより子育て施策全般)は、現在子育てに奮闘している親御さんへの支援になるだけでなく、これから三浦に住んでもらうための未来への投資でもあると捉えて、提言を続けていました。

特に「あすカル」は、希望する保育園に入れなかった保留児童の受け皿になるという政策的な狙いもあります。

ちなみに、三浦には既に複数の一時預かり事業があります。

以下に簡単にご紹介します。

目次(クリックで飛べます)

保育園内の一時預かり

小羊保育園、二葉保育園では、保育園に在籍していないお子さんを対象にした一時預かり保育が実施されています。

曜日や時間、受け入れ可能な年齢等は園によって異なるため、直接の確認が必要です。

保育園の中に設置されており、経験豊富な保育士さんによる見守りやフィードバックがあることから、大きな安心感があります。

また、一日預ける場合には有料にはなりますが、給食を提供してくれるのもありがたい点です。

体制上、園の行事等が優先されるため、預かりが制限される日があることや、預かってもらえる時間帯がやや短いという点は留意が必要です。

みうらファミリー・サポート・センター事業

採用している自治体がたくさんあるのですが、地域の中で子育ての「お手伝いしたい人(提供会員)」と「手助けをしてほしい人(依頼会員)」をつなぐ仕組みです。

登録された会員同士がマッチングし、保育所の送迎や短時間の預かりなどを行います。

かつてのご近所の助け合いのような役割を、有償ボランティアという形で現代的に再構築している点が特徴的です。

依頼する側も、対価をお支払いしていることで気兼ねなくお願いできるのが魅力です。

お互いの予定がぴったり合えば細かい要望にも応えていただきる非常にありがたいシステムなのですが、居住エリアによっては近隣の提供会員さんが限られてしまう課題感も…

※市HPはコチラ

民間のサービス

市の事業ではありませんが、「おやこのあそびば こちょ」さんが提供している一時預かりサービスもあります。

いわゆるベビーシッター型のサービスですね。

詳細はコチラのInstagramアカウントより

どの事業・サービスも当事者として実際に利用させてもらったことがありますが、それぞれに異なるメリットや魅力があります。

今回開設される新しい事業所「あすカル」は、これら既存の仕組みではカバーしきれなかった部分(予約の柔軟性・料金・開所曜日など)を補完する存在として、大いに期待したいところです。


少子化が進むこの時代、子育ては地域全体で担うべきもの――
いえ、もともと子育てとは、そういう“共助”によって成り立っていたはずです。

それが、戦後の急速な核家族化と個人主義の進行によって、いつのまにか親(とりわけ母親)にだけ子育ての責任を押しつける時代になってしまったのかもしれません。

こどもも、現役世代も、ご高齢の方々も、みんなが笑顔になれるまちへ。
これからもその実現に向けて、一歩ずつ取り組んでいきます。

以上、市内の一時預かり事業についてのご紹介でした。
今後は、振り返りだけでなくこうした情報発信を強化していきたいと思っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

石﨑遊太

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