1週間を振り返って~その142~

こんにちは。
石﨑遊太です。

かなり唐突に決まった、今回の衆議院の解散。

色々と思うところはありますが、衆議院の解散は、実質的には首相の判断で行われ、それに歯止めをかける制度的な仕組みはありません。

間接民主制ではありますが、国民が選挙を通じて首相を選んでいる以上、制度上やむを得ない側面があるとも言えます。

しかし、この選挙事務を実際に担う自治体職員の苦労は、計り知れないものがあります。

実は各自治体は、国の音頭で「自治体情報システム標準化」を推進してきました。

これは、全国の自治体がそれぞれ独自に構築・運用してきた基幹業務システムについて、国が定める標準仕様(共通仕様)に統一していこうという取り組みです。
(主導はデジタル庁)

課題や批判も多くありますが、スケールメリットを生かした自治体負担の軽減や、新制度への迅速な対応、自治体間の連携の円滑化といった点で、その大きな方向性自体は決して間違っていないと私は考えています。
(この議論は長くなるので割愛します)

標準化の対象となる業務は20あり、固定資産税や印鑑登録、児童手当など、生活に密着するものばかりです。
(むしろ、それを各自治体が独自のシステムで運用してきたという事実に、いろんな意味での危うさを感じます…)

国は自治体に対し、移行経費を条件付きで措置しながら、この標準化を進めてきました。

なぜここまで説明したかというと、この標準化システムが選挙事務にも関わってくるからです。

選挙人名簿を作成する土台となる住民基本台帳システムも、まさに標準化の対象なのです。

このシステム移行を完了させたばかりの自治体や職員は、相当な緊張状態にあるはずです。

定期更新の実績がない中で、どのようなエラーが起こるのかを十分に想定できないなど、選挙事務上のリスクが発生する可能性があるからです。

解散がこの時期になることを、事前に予測することは誰にもできなかったでしょう。
システム移行を決めた自治体を、一概に責めることはできないと思います。

私自身、「解散」の二文字が出てきたとき、真っ先にこの点を懸念し、すぐに職員に聞き取りを行いました。

結果として、幸か不幸か三浦市では、まだ標準化システムへの移行が完了していなかったため、この点に関するリスクはないことが確認できました。

ただし、先の選挙を踏まえて改善を進めてきた部分もあり、今回の選挙で現場が疲弊していることに変わりはありません。

三浦市に限らず、現場で奮闘されている自治体職員の皆さんに、心からのエールを送りたいと思います。

私たちがまず考えるべきは、今回の選挙を少しでも意味のあるものにする(しっかりと考え抜いて投票する)ことなのではないでしょうか。

以上、少しコラム的な前段になりましたが、振り返りに入ります。

目次(クリックで飛べます)

月曜日

体調不良が続く中、翌日から始める臨時会に備えてフラフラになりながら作業をしたり調整を行ったりしました。

妻が仕事の関係で家を空けてしまうタイミングもあり、こどもの面倒を見つつの時間も…

正直しんどすぎてあまり記憶がありません。(笑)

副議長として、体調管理も大事な仕事のうち…

ということを頭ではわかっていても、なかなか難しいものがあります。

結局、深夜まで作業して就寝。

火曜日

臨時会1日目。

体調は万全ではないものの、気合で登庁。

主な内容は、物価高騰に対応するための地方創生臨時交付金等をどう活用するかという、補正予算についてでした。

国が交付する約4.7億円の交付金のうち、市は約3.5億円の補正予算案を計上。
(差額である残りの1.2億円は次年度予算に計上する予定)

その中身としては、

  • 市民1人当たり5,000円の現金給付(約2.1億円)
  • プレミアム付き商品券発行(約1.4億円)
    ※5,000円分購入で6,500円分使用できる、付与率30%のデジタルクーポン

というものでした。

この議案を受け、私としても諸々の確認のために議案質疑として登壇しました。

議会側としての問題意識は下記の2点でした。

  • そもそも国がすみやかな予算執行を求める中で、次年度予算に1.2億円を先送りすること(いわば当初予算の穴埋めに今回の交付金を使うこと)に妥当性はあるのか。
  • プレミアム付き商品券の発行について、公平性の観点から、今回の交付金を使用する妥当性があるのか。

特に2については、経済対策という側面で市内事業者にも一定の寄与ができることは十分理解しつつ、個人的には下記の課題を感じていました。

  • スマホが使用できず、そもそもデジタルクーポンが使えない人がいること
  • 市外の人の利用を制限することができない(=交付金が市民以外にも使われてしまう)こと
  • そもそも5,000円という初期負担が用意できない人には、支援が届かないこと

市職員との意見交換の中でもこの部分の検証も十分でないように感じており、私個人としても今回のデジタルクーポン使用分は現金給付として回した方がよいとの結論に至りました。

私は今回の議案を審議する総務経済常任委員会の委員ではないため傍聴という立場でしたが、同委員会での議論においても同様の議論が交わされました。

結果的に委員会としては次年度予算に先送りする予定だった約1.2億円のうち、約3700万円を本補正に盛り込み、デジタルクーポン使用分も含めて現金給付に上乗せすることで、1人9,500円の現金給付を行う、という修正可決(全会一致)という形で決着しました。
(これを翌日の本会議で全議員が議決します)

また、この日は出口市長に対する調査特別委員会も開かれました。

ここについても事実ベースで書きたいことがたくさんあるのですが、長くなってしまうので簡単に抜粋のみお伝えします。

まずもって基幹相談支援センターを含めた相談支援を担ってくださっていた事業者が来年度撤退すること(関連記事)について、市側が本当に利用者のことを第一に考えているのか、耳を疑う部分もありました。

いずれにせよ、出口市長はこの根本的な原因となっている自身の言動については一切改める姿勢を見せず、様々な選択肢の中でサービスが低下しないよう検討を進める、とのことでした。

もうじき公開されるであろう予算案でどのようなリカバリー案が示されるのか、しっかり検証します。

また、出口市長と三浦市社会福祉協議会職員間との間で行われている裁判について、私が裁判所で入手した出口市長側の答弁書により、出口市長が問題となっているSNS投稿について、『政治的な意図を持って発信を行った』とする驚くべき事実が明らかになりました。

これまで議場でも委員会でも「一般論として発信した」と繰り返してきた出口市長でしたが、自身の裁判では全く別の答弁を行っていたのです。

仮に、あの発信が公益性ではなく、特定の政治的意図をもって行われたものであったとすれば、その後の対応も含め、市政全体に深刻な影響を与えかねない由々しき事態です。

ここについて追及するも、市長答弁は繰り返し聞いてもよくわからない論拠と、議会と市民を軽視した言い方に留まりました。

あまりにも不誠実だと感じました。

市民生活に影響が出ないよう、議会ももっと積極的に動いていかなければならないのかもしれません。

水曜日

駅立ちからスタート。

本当にたくさんの方が寒さについて心配してくださり、ありがたいというか申し訳ないというか…

そのままの足で登庁。

前日の修正議案の採決が行われました。

全ての政党・会派が全会一致で上記内容の修正議案に賛成し、可決する運びとなりました。

市側が修正案を拒否するという意味で再議に付すことも制度上可能でしたが、市側はそれを行いませんでした。

これをもって、今回のテーマである補正予算が確定したことになります。

議会としては交付金の残額について、市が想定している中学校給食費1/2補助の継続や住宅リフォームの補助、公営企業の支援に反対するつもりはないという前提があります。

なにやら一部報道やSNSで、今回の修正議案が市長の公約実現を阻止するための政局的なものだとする論調があるようです。

この記事をまとめていただければご理解いただける通り、我々はまっとうな政策議論をしています。

面白がって政局の話にすり替える一部のメディアの情報を、そのまま鵜呑みにするのではなく、ぜひ事実関係にも目を向けていただきたいと思います。

※なお、全国で実施される子育て応援手当支給(0歳から高校生年代までの対象児童1人につき2万円)についても今回の補正予算に含まれていますが、ここについては原案通り承認しており実施されますのでご安心ください。

臨時会終了後も、打ち合わせ等で夕方ごろ退庁。

木曜日

ほっと一息つく間もなく、ケースワーカー勤務の日。

スポーツと前職で培ったタフネスが確実に生きています。

金曜日

午前中は、久々に家族との時間にさせていただきました。

午後は内勤作業や都市計画総合審議会の時間となりました。

土曜日

終日、精神保健福祉士取得のためのスクーリングのため横浜へ。

実は精神保健福祉士の受験資格取得自体は専門学校がコーディネートする実習を修了すればいいのですが、こうした演習でケースワーカー勤務の経験が本当に生きてくることを実感しています。

私自身も議会との二足の草鞋で正直疲れますし、家族にもある意味で迷惑をかけていますが、やっぱり政治家としてこの経験は絶対に無駄にならないなと確信する今日この頃です。

日曜日

完全オフにして家族と過ごす1日にしたかったのですが、連日の体調不良で仕事が溜まってしまっており、半日は仕事の時間に充てさせてもらうことに…

隙間時間にこの記事を書いています。

今週のシェアオフィスTIME

先週予告していた通り、今週の土日は議会報告会

そのためシェアオフィスTIMEは実施なしとさせていただきます。

来週は2月8日(日)に実施予定です!

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆様もどうか体調管理にはお気を付けください…

石﨑遊太

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