1週間を振り返って~その135~

こんばんは。
石﨑遊太です。

ちょっと前まで、全国ニュースでも大きく取り上げられていた静岡県伊東市の市長選の話題。
今、どのような状況になっているか、ご存じでしょうか。

簡単に振り返ると、そもそもの発端は、前市長である田久保氏の「学歴詐称」問題でした。
学歴を巡る虚偽記載が明らかになり、その後の説明の在り方も重なって、2025年9月に市議会は不信任決議を可決します。

(突然の)知っとコラム~首長に対する不信任決議~

議会は、一定の条件の下で、市長を解職できる権限を持っています。

まず、首長に対する不信任決議を可決するには、

・在職議員の3分の2以上が出席し、
・その出席議員の4分の3以上が賛成すること

という、極めて重い要件が必要です(地方自治法178条)。

不信任が可決されると、それから10日以内に首長は
① 自ら辞職する
② 議会を解散する

のいずれかの選択を迫られます。
(何もしなければ自動的に失職)

首長が②を選択すると、議会選挙が行われ、その後初めて招集される議会において、再度不信任決議が可決された場合、首長は初めて失職することになります。

ちなみにここでの2回目の不信任決議については、最初とは異なる要件が適用され、

在職議員の3分の2以上が出席し、その「過半数」の賛成

で可決となります。

1回目よりは可決要件が緩和されているということですね。

田久保市長(当時)は、1回目の不信任決議に対しては、②の「議会の解散」を選択しました。

ところが、解散後の市議選の結果、田久保氏を支持する議員は 18人中わずか1人の当選という状況に。
この“新しい議会”で、再び不信任決議が提出されます。

当然ながら、2回目の不信任決議はそのままあっさりと可決。

ここで初めて、田久保市長は失職する運びとなりました。

なお、田久保市政下では副市長の任命も行われていなかったため、市政のトップは一時的に、企画部長である近持(こんもち)氏が市長職務代理者として担うという異例の事態に陥ります。

ちなみに、三浦市も副市長の不在が続いてはや半年が過ぎようとしています。
出口市長はいつ副市長人事案を出してくるのでしょうか…

そして本日は、伊東市長選挙の告示日(=選挙スタートの日)。
再選を狙う田久保氏をはじめ、9名が立候補届を提出しました。

ここで、一つ大きな懸念が生まれます。

実際に選挙が執行されたにもかかわらず、“市長が決まらない可能性がある”という点です。

「いやいや、そんなことある?」
という反応が自然だと思いますが、実は市長選挙にはあまり知られていないルールがあります。

(突然の)知っとコラム②~首長当選に必要な法定得票数~

首長には「当選に必要な最低ライン(法定得票数)」があります。
(国会議員や地方議員にも法定得票数はあるのですが条件が異なるので割愛)

ずばり、
『有効投票総数の4分の1以上を得票しなければ当選できない』(公職選挙法95条)
という要件です。

たとえば有効投票数が4万票なら、得票率で1位になったとしても、1万票以上を取っていなければ当選人とはなれない、ということなんですね。

その場合は、再選挙になります。

再選挙は“まったく別の選挙”として扱われるため、
・掲示板設置
・投開票事務
・候補者のポスター代等の公費負担
といった行政コストは、原則としてもう一度発生することになります。

伊東市長選挙は、下手をするとこの状況になってしまうのではないか、という懸念があります。

実際、この選挙を伊東市民の方々がどう見ているのかは、正直わかりません。
もしかしたら、そんな心配は杞憂で、圧倒的な得票で新市長が誕生するのかもしれません。

しかし、もし再選挙になって、同じ候補者が再び全員立候補したとしたら、どうなってしまうんでしょうか…

公職選挙法が実態に追い付いていないケースの1つといえるのかもしれません。

私がお伝えしたかったのは次の2点です。

① 公職選挙法には、今回のような“想定されていない状況”がいくつもあるということ
② 候補者に縁がないと思われがちな公職選挙法も、知ると意外と面白いということ

私も、公職選挙法については必死に学習しているつもりですが、
実際のケースに当てはめると「あれ、この場合どうなるんだ?」と立ち止まる場面が少なくありません。

本当に、日々勉強ですね。

それでは、振り返りに入ります。


目次(クリックで飛べます)

月曜日

諸々の議会準備のため、朝から登庁。

隙間時間に、足の指の骨折の経過観察のため病院へ。

骨折から1か月半ほど経ちましたが…

普通にまだくっついていませんでした(泣)

だいぶ日常生活では問題なくなってきたんですが…

無邪気なこどもたちに囲まれながら足をガードするのも限度があるので、仕方ないのでしょうか。
(1回本当にヤバめのアタックがありました笑)

夜も打ち合わせでヘロヘロになりながら帰宅。

火曜日

この日も朝から登庁。

娘の幼稚園バスのお迎えに間に合うように退庁。

家事育児が終わった夜から議会準備の作業をリスタート。

水曜日

寒くて布団から出たくない気持ちに負けず、駅立ちへ。

そのままの足で登庁。

この日から本会議がスタート。

一般質問の初日となりました。

登壇したのは石橋議員→森谷議員→寺田議員→出口議員の4人。

本会議が終わった後も、打ち合わせ等を重ねて退庁。

木曜日

本会議(一般質問)2日目。

下田議員→小林議員→千田議員の3名が登壇。

退庁後も、深夜まで翌日の一般質問の準備で倒れるように就寝。

金曜日

一般質問最終日。

トップバッターで質問に立ちました。

質問の項目は下記のとおりです。

発言通告内容

1.三浦海岸のエリアマネジメント

(1)海水浴場運営の歴史と枠組み
(2)MIURA FUN BEACHの成果
(3)来年度以降の海水浴場運営の課題
(4)通年利用に向けた課題と取組

2.地域福祉の推進

(1)相談支援の取組と現状
(2)災害時の要配慮者への対応
(3)障がいのある方の地域生活支援
(4)地域福祉活動の担い手

いつものことですが、熱い気持ちを行政にぶつけてきました。

コチラからインターネット中継での私の質問のスタートに飛べます。

特に最後の総括の部分では、以前の振り返り記事の火曜日部分でも書いた内容、すなわち出口市長の身勝手な行動による社協との関係悪化、そしてそれによって福祉行政(つまり市民生活)に負の影響が出始めていることに対し、市長を厳しく問い質しました。

誤ったご認識でこの構図をとらえていらっしゃる方が少なくないことも分かっているので、この部分だけでも聞いていただけたら大変ありがたく思います。
(たったの7分ほどで終わります…!)

質問直後から、本当にたくさんの方からご感想を賜りました。

さまざまな受け止められ方があるかと思いますが、私としては公の場で、自分の率直な思いを述べることができてよかったです。

とにかく今は、三浦の福祉行政を後退させないために何ができるのかを考え続けています。

本会議終了後も、議会準備を中心とした怒涛の連続打ち合わせをこなし、夜に退庁。

なんだか久々に疲労困憊といった感じでしたが、夜も翌週の議会に備えてパソコンをカタカタ。

土曜日

家族で過ごす日にさせていただきました。

今週は特にずっとバタバタだったので、こんなにゆったりしたひとときがなんだか夢の中にいるような気分というか、ふわふわした気分というか…

日曜日

この日も基本的には家族で過ごす時間に。

海と太陽(娘)と大根。

こんな構図が撮れる幸せを噛みしめます。

ちなみに、基本的に家族の日でも早朝と深夜は仕事時間(4時間くらい?)を確保しています。

今も夜の時間にこの振り返りを書いています。

今週のシェアオフィスTIME

議会はまだ続きますが、なんとか時間を確保して設定させていただきました。

今週は各種委員会が続くので、平日はほぼ役所にいる一週間になると思います。

気合を入れて、笑顔でがんばります!

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

石﨑遊太

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