おはようございます。
石﨑遊太です。
伊東市の田久保市長に対する不信任決議が再可決され、いよいよ「失職」という形になりました。
「市長が失職するって、どういうとき?」
よく質問をいただくので、今日は自らの辞職や死亡を除いた「失職に至る主なケース」を整理してみたいと思います。
① 資格喪失による失職(法的失職)
根拠:地方自治法第140条、公職選挙法第205条・208条など
たとえば以下のような場合です。
- 禁錮以上の刑が確定した(実刑・執行猶予を問わず)
- 日本国籍を喪失した
- 公職選挙法上の被選挙権を喪失した(例:選挙違反など)
- 当選または選挙自体が無効と確定した
② 不信任決議による失職
根拠:地方自治法第178条第2項
議会が不信任決議を可決し、市長が10日以内に議会を解散しなかった場合、自動的に失職となります。
③ 住民投票(リコール)による失職
根拠:地方自治法第80条
有権者の3分の1以上の署名で解職請求が成立し、住民投票で過半数が賛成した場合、失職となります。
(ただし、選挙後1年間は解職請求不可)
そもそも、市長は「民意によって選ばれた存在」です。
したがって、対外的な圧力などで簡単に失職することがないよう、制度上かなり高いハードルが設けられています。
(そもそもの選挙において公職選挙法違反があった場合は話が別ですが)
今回のケースは②の「不信任決議による失職」です。
議会としても、不信任案を出すということは自らの「解散リスク」を背負うことになりますから、相当な覚悟が必要です。
田久保市長の場合は、学歴詐称という“有権者を欺いた”行為が明らかになったことで、結果的に民意が更新されたということになります。
首長の権力集中(=議会の権限の弱さ)も含め、日本の地方自治にはまだ多くの課題があります。
最近は首長や議会の不祥事で地方政治が注目される場面も増えましたね。
(とはいえ、昔から結構取り上げられてはいるのですが…)
「これってどういうことなの?」
そんな疑問があれば、現役の議員として制度論から実情も含めてお答えできますので、お気軽にお問い合わせください。
それでは振り返りに入ります。
月曜日
朝から三浦海岸を出発して、永田町(都市センターホテル)で開かれた地域医療政策セミナーに、都市民生常任委員会の全員が参加してきました。

- 厚生労働省大臣官房審議官の榊原氏による「医療をめぐる諸課題について」
- 東京科学大学大学院歯学総合研究科の相田氏による「健康の社会的決定要因の視点から地域の健康を考える」
という2つの講演を拝聴しました。

人口減少が与える地域医療の負のインパクトをあらためて痛感しました。
また、医療政策を考える上でのポピュレーションアプローチの重要性もよくわかりました。
市立病院の意義が問われる昨今。
病院としての経営改善はマストですが、もはや市立病院だけに地域医療・介護の責任を押し付けられる段階でないことも事実です。
医療と福祉の密接な連携の中で、一人ひとりが少しでも健康で幸せになれる体制づくりを模索していかなければなりません。
今回の学びを、行政への政策提言に活かしてまいります。
火曜日
朝一で、骨折の経過観察へ。
痛みはまだありますが、赤黒さもだいぶ改善してきました。
しかし診察の結果、固定金具はまだ取れないということに。
寒くなってきた中で、湯船に浸かれないというのが地味にキツいですね。
来週レントゲンを撮って、問題なければ固定金具も外せる見込みです。
そのまま登庁して、職員との打ち合わせなどを行いました。
午後からは、神田議長と共に鎌倉プリンスホテルで開かれた神奈川県市議会議長会に出席。
鎌倉市の教育長である高橋さんの講演も、大変学びになる内容でした。


他の自治体が進めている施策から抱えている課題まで、さまざまな意見交換ができて大変有意義な時間となりました。
34歳という年齢よりも、1期目で副議長を務めることに驚かれることが多かった気がします。
もちろん経験は大切ですが、逆に期数が多くなければ役職には就けない、というのもおかしな話だと思いますので、胸を張って勉強し続けたいと思います。
夜に帰宅して、こどもが寝た後で精神保健福祉士取得のためのレポートに向きあいます。

レポートの期日まであとわずか…
本を読むのもレポートを書くのも好きな方ですが、やはり仕事と子育てとの両立となるとなかなか厳しいものがあります。
水曜日
終日ケースワーカー勤務の日。
なんとか車で通勤できるようになったので気持ちはだいぶ楽になりました。
木曜日
終日ケースワーカー勤務の日。
夜はレポート作成に没頭し、就寝できたのは午前3時ごろでした。

ようやく終わりが見えてきました。
ここ1週間は1日当たりの睡眠時間が5時間未満でしたので、この日は特にキツかった…
前職で鍛えたタフネスが発揮されたと思います。
金曜日
睡眠不足を言い訳にせず、一番乗りで元気に登庁。

午前中は、草間市議を対象とした政治倫理審査会が開かれました。
以前の記事でも述べた通り、一般質問の場において土下座という言葉を使ったことに対しては政治倫理基準の違反であるとの認識が全会一致で確認されたため、この日はそれに対して求める措置が議論されました。
私も含め、議長からの口頭による厳重注意が妥当という意見で結論が出ました。
繰り返しになりますが、『土下座を強要した』ことではなく『土下座という不適切な発言をした』ことに対する結論です。
この日の議論を含め、これまでの内容が報告書として取りまとめられ、議長に提出されます。
次回の審査会にてこの内容が確認され、異議が無ければそれで審査会は散会となります。
議員として絶対に守られるべき発言権と、それに対する他の議員からの介入(いわゆる議事進行)のせめぎ合いは、非常に難しい問題です。
実際、問題発言の後で私も初めて議事進行をかけることになった(答弁が噛み合っていないと判断したため)わけですが、ここで発言を止めてよいものか、心の中では相当な葛藤と緊張感がありました。
いずれにしても、議員一人ひとりが不適切な発言を慎まなければならないことを、あらためて自覚しなければなりません。
閉会後は打ち合わせや事務作業で、夕方ごろに退庁。
レポートがやっと終わり、安堵しながら就寝。
土曜日
終日家族のための時間とさせていただきました。
この日、議会だよりが発行されました。
9月定例会のダイジェストがよくまとまっていますので、ぜひご覧いただきたいです。
自治会単位での個別配布に加え、公共施設等にも配架されています。
石﨑の一般質問は8ページに記載されています。
あくまでほんの一部分の抜粋になりますので、気になった方はぜひ書き起こし記事で全文をご覧ください。
我ながらなかなか熱い議論が展開されていると思います。
(かなりの分量ですが…)
私の思いなども含めた最新版のみうラボReportにつきましては、11月の上旬には発行予定です。
もう少々お時間を頂戴できればと思います。
日曜日
本日もプライベートの時間とさせていただきます。
隙間時間にこの記事を書いています。
今週のシェアオフィスTIME
今週のシェアオフィスTIMEは、下記の通りです。

明日の開催となり申し訳ございませんが、この日しか確保できなかったため、お許しください。
(イベントなどもお誘いいただきましたが、顔を出せず申し訳ございません)
レポートの〆切もあり、物理的に起床時間の長い1週間でしたが、なんとか乗り越えることができました。
今日は家族サービスの日にさせていただきます。
(実は夜は仕事が入っているのですが…)
皆様も1週間お疲れ様でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
石﨑遊太

