おはようございます。
このたび、無所属の議員4名（石﨑・草間・溝川・下田）で新会派「三志会（さんしかい）」を結成しました。
会派名「三志会」の「三」には、私たちが暮らす「三浦」への思いに加え、「三方よし」「三位一体」などに込められた“多様性と協調”“重なり合う力”といった価値観への共感も込めています。
「志」は、それぞれが独立した考えを持ちながらも、同じ未来を見据えて市政に向き合う姿勢を表しています。
新聞等でも既に報道されていますが、紙面の都合もあり、私が記者会見で述べた真意までは十分に記載されていませんでした。
そこで、あらためてここに綴ります。
完全無所属・無会派議員としての2年間
私は当選以来、公約に掲げたとおり、政党に属さない無所属議員として活動してきました。
もちろん、最初から無所属の先輩議員と会派を組むという選択肢もありましたが、まずは忖度なく、自分の意志だけで議会と向き合いたいという思いから、会派には属さず、この2年間を覚悟を持って取り組んできました。
大学では地方自治を専攻していたこともあり、地方議会の構造的な課題について一定の理解があったつもりです。
そして同時に、「地方議会が変われば市政も変わる」という希望も持っていました。
実際に議員として議会に加わる中で、三浦市議会の良い面も、改善すべき点も見えてきました。
とはいえ、新人議員である私が議会改革をいきなり訴えても、実際の変化まで持っていくことは難しい現実もありました。
だからこそ、まずは一人の議員として必死に研鑽を重ねながら議会で立ち振る舞うと同時に、市民の皆さんに議会の意義や課題を伝えていくことに専念してきました。
その結果、どの議員・会派からもフラットな立場で学ぶことができ、誰にも過剰に気を遣うことなく、自分の思いをストレートに発信することができました。
これは、私のスタンスを尊重してくださった議員の皆さんのおかげであり、本当に感謝しています。
ですから無会派で挑んでいたこの2年間については、全く無駄ではなかったと胸を張ることができます。
無会派であることの限界
一方で、無会派であることの悔しさもありました。
特に大きかったのは、各種審議会や委員会のポストを全く得られず、自分の意見を市政に反映するチャンスが極めて限られていたことです。
議会内での役職にも就けず、議員個人として意見を述べることはできても、議会の総意として形にするには限界がありました。
これは会派制を採用している以上、ある程度やむを得ないことです。
そうした構造も理解したうえで、無会派での活動を選んでいたわけですが、それでも
「もっと議会機能を高めるために発言の機会を得たい」
「議会の運営にもっと深く関わりながら改革を進めたい」
そんな思いは、日々強まっていきました。
今回、会派を組むという決断に至ったのは、そうした思いの集大成です。
議会内でのポストを確保し、議会改革を現実に進めていくための、大きな一歩だと確信しています。
特に皆さんにご理解いただきたいのは、今回の会派結成が市長選の結果を受けた“急ごしらえ”の動きではないという点です。
実際には、1年以上前から議員間で検討を重ね、前回定例会が終わった4月の時点で、私の中では結成の方向性が固まっていました。
当時から、一部の方にはその決意もお伝えしていました。
新会派で挑むあらためての決意
三志会に会派拘束は一切ありません。
議案への賛否が、会派内で割れてもOKだということです。
代表・副代表といった役職は設けていますが、いずれも外部調整や実務上の分担にすぎず、会派内は年齢や当選回数に関係なく、対等でフラットな関係性を大切にしています。
会派「自由民主党」（5人）に次ぐ第２会派として、責任を持って議会運営に臨みます。
また、これまで繰り返しお伝えしているとおり、私は自分自身を「与党」や「野党」といった枠組みで定義するつもりはありません。
市民の皆様との対話を通じて多様な意見を集約し、政策に反映していくというのが、議員本来の役割です。
そもそも「与党・野党」という考え方は、議院内閣制を採る国政の枠組みに由来するものであり、特に三浦市のような人口規模の地方議会には、本質的に馴染まないものだと考えています。
今後も、行政から出された議案に対しては、是々非々のスタンスで臨み、良いものは良い、悪いものは悪いとしっかりと意思表示をする姿勢に、一切の揺らぎはありません。
自由で開かれた雰囲気の中で、互いに研鑽を深められる会派であることを、自信を持って宣言いたします。
ぜひ、今後の議会運営にご注目いただければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
石﨑遊太
